バンブルビー通信

独学で英語を習得した勉強法を書いています ときどきドイツ語

翻訳イヤホンが完成したら、通訳・翻訳業界はどうなるのか?


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Interpreters

 

僕はずっと英語を勉強してきているので、将来的には翻訳者になりたいと考えています。ただ、最近の人工知能やIT技術の進化により、そのうち言語の壁というものが完全になくなってしまうんじゃないかと漠然とした不安がありました。まだ翻訳者にもなっていないので、実際のところはどうか分かりませんが。

 

そんな不安が的中するような、イヤホン型のウェアラブル翻訳機がどうやら登場したようです。

 

翻訳イヤホンはWaverly Labs社のPilot

こちらがイヤホン型の翻訳機です。これ自体が翻訳を行うというわけではなく、専用のスマホアプリをダウンロードしておくことで、同時音声翻訳(同時通訳)が可能になるようです。現時点ではお互いに翻訳機を装着している場合の会話に限られているそうですが、技術の進歩によってどちらかが翻訳機を装着していたら分かるようになりそうですよね。

 

実際に使用している動画があったので、載せておきます。


Can You Hear Me in French

 

人類の進歩ということで仕方ないのかもしれませんが、これまで英語をずっと勉強してきた身としては、複雑な心境です。

 

翻訳イヤホンで予定されている言語は?

この翻訳イヤホン自体は2017年の春頃に出荷予定だそうです。現時点での対応言語は以下の4つ。

  1. 英語
  2. フランス語
  3. スペイン語
  4. イタリア語

まだ文法や言語的に近いものしか対応できていないようです。日本語やドイツ語、中国語や韓国語にアフリカーンス語なんかもいずれは対応するのかもしれないですね。

 

翻訳イヤホンができたら通訳業界は?

僕がこの翻訳イヤホンを知ったのは、夕方のニュースでした。その中でアナウンサーは翻訳イヤホンを早く欲しいと言っていましたね。また「通訳業界が反発しそう」と笑いながらサラッと言ったのが印象的でした。

 

僕は通訳者として働いているわけではないのですが、それでも言語を通訳できるレベルまで引き上げるにはものすごい努力が必要なことはわかっているつもりです。それに対し、そういった発言をされたのは正直残念な気がしました。

 

翻訳イヤホンが出たら学校教育は?

ツイッターの反応を見ていたら、翻訳イヤホンが出たら英語教育は意味がなくなるとありました。本当に翻訳イヤホンが出たら、確かに英語教育というのは不要になりますよね。装置を取り付けるだけで言葉の壁がなくなるわけなので。

 

文部科学省の中学校・高等学校における英語教育の在り方に関しては、以下のような記述がありました。

 

○ グローバル化が急速に進展する中で、子供たちの将来の職業的・社会的な環境を考えると、外国語、特に英語によるコミュニケーション能力は、これまでのように一部の業種や職種だけでなく、様々な場面で必要とされることが想定され、今まで以上に、生涯にわたり、その能力の向上が課題となっている。

○ 現在の学習指導要領は、英語によるコミュニケーション能力を確実に養うことを目標としているが、英語を外国語として学ぶ諸国における英語教育の状況を改めて踏まえることが必要である。
 その際、英語教育を通じて育成すべき資質・能力を明確化し、これらの資質・能力についての達成状況を明確化するための小・中・高を通じて一貫した目標を設定するとともに、学校において主体的に学ぶ態度を養うとともに、英語の授業以外でも英語に触れる多様な機会や環境を整えることが求められる。

○ 諸外国の状況を踏まえ、国際的に活躍する人材育成を目指した場合、高校卒業段階での達成目標を国際水準(例えばCEFRのB1~B2レベル)とすると、小学校中学年から英語教育を開始するとともに、中・高等学校での英語教育の指導改善及び高度化が必要と考えられる。

○ また、国際社会に生きる日本人として、日本人のアイデンティティを育成するため、我が国の歴史・伝統文化等に関する学習の一層の充実が必要である。

一番最初の部分にある、将来の職業的・社会的環境が言語の壁が無くなった世界だとしたら、確かに英語教育は不要になるのかもしれません。

 

電子書籍が出ても紙の本は残っている

ここで少し話が変わりますが、電子書籍がポピュラーになったら、紙の本はなくなるという説がありました。確かに電子書籍は気軽にダウンロードできますし、素人でも出版することが可能になりました。

 

しかし、紙の本は無くなっていませんし、作家として紙の本を出しているかどうかがステータスになっている状況もありますよね。これを通訳業界に置き換えるなら、翻訳イヤホンで気軽に通訳ができるようになるかもしれませんが、人間の通訳者が高級品というかステータスになるんじゃないのかなと。

 

まとめ

翻訳イヤホンが完成したら、世界中の人と言語の壁を感じずに話せるようになる。そう考えることはとても魅力的です。ですが、だからと言ってすぐに全ての状況に対応できるようにはならないだろうなとも思いました。

 

まだ今回の”Pilot”がどのレベルで翻訳(通訳)可能なのかは分かりませんが、英語を武器として考えるなら、専門知識に加えて高い英語力を持つ必要があるんだと思います。なかなか大変そうですが、めげずに頑張りたいですね。

 

それでは、また。