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バンブルビー通信

独学で英語を習得した勉強法を書いています ときどきドイツ語

『コララインとボタンの魔女」の作者が明かす8つの小説作法

ライフハック ライフハック-文章

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『コララインとボタンの魔女」という作品は知っていますか?


日本では2003年に初の書籍が発売され、2009年に映画が放映された児童文学作品です。僕は日本ではまったく知りませんでしたがイギリス最初に観た映画がこの『コラライン』でした。

 
ストーリーは児童文学という割には少し”不気味”です。ひと言で表現するなら「異世界での冒険物語」とでも言えるでしょうか。

 


コララインとボタンの魔女(吹替) - YouTube

 

主人公が引っ越してきたのは築150年の古い家で、そこで封印されていた小さなドアを見つけます。そのドアの先には、”もう1つの世界”がありました。

 

コララインのパパとママはどちらも作家なので忙しく、あまり構ってくれないのですが、そのドアの先にいたのは現実とは正反対の優しくて楽しいパパとママでした。


”もう1つの世界”はコララインにとって理想的な世界で、毎晩のように出かけるようになります。ただし、奇妙な点はママとパパの目がボタンで出来ているということで……

と、こういった内容になっています。目がボタンということで、大人ながら不気味だと思ってしまいましたね。

 

この作品でヒューゴー賞を受賞したニール・ゲイマン氏が、8つの小説作法ということを紹介してくれていました。かつて創作を行っていた者として、ぜひ記事にしたいと思います。

 

Put One Word After Another: Neil Gaiman's Eight Rules of Writing

1.書くこと

いきなり真理というか結論が出てしまったような感がありますが、一番大切なことはやはり”書くこと”なんですね。

 

小説や物語のアイデアを考えるのは好きだけど、完璧になってから書きだそうと思っている人も多いんじゃないかと思います。しかし、それは間違いのようです。

僕もブログ記事を書く前にネタを考えるんですが、考えてるだけで数時間経ってしまい、結局書けなかったということがあります。それよりはとにかく書き出してみることで、自分の持っているネタとネタが化学反応をし、思ってもみなかったアイデアが浮かぶという経験をしました。

 

まずは書いてみることです。

 

 

2.単語を書いたら次の単語を書いていき、最適な組み合わせを見つけること

小説を書くということは、不足を補う作業だと聞いたことがあります。鉄アレイがあったとして、その鉄アレイは置いてあったのか落ちてきたのか、黒色なのか銀色なのかなど、情報の不足を補っていくということですね。

ただし、あまりに説明風になってしまうと小説として正しいとは言えないので、描写として書けるように目指したいですね。説明は読者への”押し付け”であり、描写は読者へ”ほのめかす”ことだということです。

 

 

3.とにかく完成させること

たった2000文字程度の記事を書いていても、途中で「駄目だこりゃ」と感じて投げ出してしまうことがあります。しかし、完成させていない作品は”駄作”ですらないんですね。

出典は忘れてしまいましたが、以前に読んだ小説作法でも「まずは駄作を書け」と書いてあった気がします。大事なことは、とにかく完成させることなんですね。

 

 

4.読み返す時は初めて読んだ物語のように読み、友人にも見せて批評をもらうこと

ランナーズハイといって、マラソンランナーが走っているとだんだんとテンションが上がり、楽しくなってくるという話を聞きました。これに似た状態で、”ライターズハイ”というのがあります。

文章を書き終えた直後というのは、テンションが非常に高くなっているので、誤字や脱字にまったく気が付かないんですよね。さらに「天才かもしれない」というような誤った認識を持つことさえあります(笑)

ところが数日経って読み返すと「駄目だこりゃ」と落ち込むんですよね。ですが、それが文章を推敲するには必要な流れだということです。

書き終えたらしばらくは作品から離れ、読み返す時は初めて読むかのようにしっかりと読み、そして信頼できる友人から批評をもらうことで作品が磨かれていくんですね。


直木賞作家からの教えでもあったように、最初は必要だと思っていても読み直したらいらない文章や表現が多く出てきます。それらを削ることで洗練された文章になると思います。

 

 

5.批評に対しては真摯であること

感想をくれた人たちが作品に対して「分かりづらい」とか「必要ないんじゃないか」という感想を述べた時というのは、たいていは正しいことです。その批評を素直に受け止めましょう。

しかし「この作品はこうすればよくなる」といった類のアドバイスはたいていは間違っているので、それは鵜呑みにしなくてもいいようです。
 

 

6.完璧を求めることは地平線を追いかけていると同じということ

作品を書いていると、どうしても「完璧主義」になってしまい、理想と現実のギャップから書くのが嫌になることがあります。しかし、完璧を追い求めるということは地平線にたどり着こうとしていることと同じだということです。

こちらが動けば地平線も動くように、完璧というのを最初から求めるのではなく、修正を繰り返しながらそれでも書き進めていくことが大切だということですね。

 

豆知識として、この「コラライン」という奇妙な名前は英語で書くと”Coraline”となります。これは作者が”Calorine”「キャロライン」と書こうとしてミスタイプをしてしまった結果であり、面白いからそのまま使ったということです。

 

この話を聞くと、妙に説得力が増しますね。

 


7.自分のジョークに笑うこと

小説の世界では「泣かすよりも笑わせる方が難しい」という言葉があります。泣かせるツボはあっても、笑わせるツボというのは人によって違うので、なかなか難しいようですね。

 

しかし、だからと言ってユーモアがまったくない小説というのもつまらないので、少なくとも自分のジョークでは自分だけでも笑っておこうということでしょうか。

ウケ狙いの文章で面白くないと一気に興ざめするので、これもまたもろ刃の剣かもしれないですね。

 


 8.自分の作品では何をしてもいいということ

ニール・ゲイマン氏が最も強調しているのが、自分の作品では何を書いてもいいという自信を持つことだということです。作品を完成させるために必要なことは、どんどんと書いていきましょう。

 

まとめ

以上、ニール・ゲイマン氏が考える8つの小説作法について紹介しました。

完璧を追い求めることは地平線を追い求めるのと同じという表現がとても励みになりました。考えて見れば世の中の製品というのも”現段階での完璧”という状態で販売されています。

製品だけではなく、小説やブログも同じように考えられるかもしれないですね。

 

それでは、また。