バンブルビー通信

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戦争の遺産がまた消える 「火垂るの墓」の西宮回生病院が解体へ


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http://www.flickr.com/photos/14771153@N04/7411319414

 

昨年の秋に、僕は友人に誘われて高畑勲監督映画の上映会とトークショーに参加してきました。上映されたのは「火垂るの墓」と「かぐや姫」の2本で、僕はその時に初めて火垂るの墓を鑑賞しました。

 

ずっとトラウマになるからと観るのを避けていた映画でしたが、実際に観終わってみると、戦争から目を背けて平和ボケしているだけではいけないんじゃないかと考えさせられました。

 

 ただ、映画の中でどうしてもトラウマになりそうだったのが、母が空襲で血まみれになっているところですね。その後、亡くなってしまった母のことを隠すために清太が妹の節子に話していたのが、お母さんは西宮回生病院にいるということでした。

 

今日新聞を読んでいると、その西宮回生病院が解体となるという記事を見つけました。

 

西宮回生病院が老朽化のため解体へ

西宮回生病院は1907年に創立された病院で、映画の中では海で遊ぶ清太と節子のシーンの後に玄関が描かれていたことを思い出しました。

 

これまで保存も検討されてきたが、平成7年の阪神大震災で玄関前の車寄せの屋根が落ちるなどし、耐震面の不安から取り壊しが決まった。来年夏にも鉄骨5階建ての新病棟が建設される予定。

 

戦争だけではなく、阪神大震災も経験しているこの建物は、本当に色々な歴史を刻んでいるんだろうなと思いました。確かに普通の建造物であれば解体せずに残してもらいたいところですが、病院となると話が違ってきてしまうのかなと。

 

患者の命を預かる建物が、耐震面や強度に不安があったら、治療に専念できないかもしれないからです。新しい病棟が立ったら、これからもさらに多くの患者の拠り所となってもらいたいと思いました。

 

現実のものとして認識できていなかった

僕は新聞で見つけるまで、この病院が実在しているという考えが全然浮かびませんでしたね。戦争をテーマにしている映画ではありましたが、やはりどこか単なる創作物としてみてしまっていたんだと思います。

 

今の集団的自衛権に関することなど、本来は自分たちに大きく関わることなのに、遠くの国で起きていることのような認識を持ってしまっていたような気がします。しっかりと自分の頭で考えなければ、高畑勲監督がトークショーで警鐘を鳴らしていたように、空気を読む日本人はいざ戦争が始まってしまったら「みんなやってるよ」というマジックワードで簡単に動いてしまいそうです。

 

 

西宮回生病院解体のことはすでに多くのニュースサイトなどが記事にしていましたが、それも自分の言葉で書く(考える)ためにあえて記事にしてみました。これからはしっかりと身近な問題として、考えていきたいですね。

 

それでは、また。

photo by slgckgc