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東洋医学と陰陽論 相対的に物事を考えること


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photo by ronbrinkmann

誰もが知っていると思いますが、東洋医学の中でとても重要な考え方が「陰陽論」です。

 

宇宙のありとあらゆるものはそれぞれ陰と陽の2つに分類されるという考え方ですね。その2つの分類というのも、一方が陽であれば他方は陰というように、絶対的な形で決定されるのではなく、相対的に決定されるというところが好きです。

 

薬膳・漢方の勉強をするにあたって、復習をかねて書いてみたいと思います。

 

陰陽とは

陰陽はもともと、宇宙創造の際に混沌とした状態だったものが、光輝く明るい気(陽)が上昇して天を作り、どんよりと暗い気(陰)が下降して大地となったとされています。その対立には、以下のようなものがあります。

 

光・闇

明・暗

剛・柔

夏・冬

水・火

昼・夜

男・女

 

これらは基本的に相反する存在でありながら、一方がなければもう一方も存在しないという関係性にあります。光がないと影ができませんが、そのような関係ですね。

 

日本語でも陽気な人とか陰気な人という言葉もありますが、陽がよくて陰が悪いと言うようなことはありません。陽は陰があるからこそ陽であり、陰は陽があるからこそ陰となるというように、自然界を構成する関係性となっています。

 

陰陽論の特徴

陰陽論の特徴としては、単に陰と陽が対立するだけというものではありません。

 

  • 互根:上で説明した通り、陰も陽も互いが存在することで成り立っているという考え方です。
  • 制約:陰陽はどちらかが強くなると、バランスを取るように作用するということです。陰が弱くなれば(陰虚)陽も弱くなり(陽虚)、陽が強くなれば(陽実)陰も強くなる(陰実)という関係性です。
  • 消長:量的な変化に近いものですね。陰虚になれば陽実となり、陽虚すれば陰実となる関係です。東洋医学ではこの考え方が一番多いかもしれません。
  • 転化:質的な変化です。陰が極まると陽となり、陽が極まると陰となるという考え方です。
  • 可分:陰陽それぞれの中に、様々な陰陽があるということです。陰陽図の黒い部分にある白丸や、白い部分の黒丸がそれに値します。陰中の陽や陽中の陰となります。季節に当てはめると、真夏の夜とか真冬の昼が陽中の陰と陰中の陽になるでしょうか。

 

東洋医学的な陰陽

東洋医学としては、陰陽になぞらえて陰の症状が強い陰症と陽の症状が強い陽症に分類することができます。

陰症

生体反応が弱く、弱っている症状。顔面蒼白、気分が憂鬱状態、活気がない、言葉が少ない、悪寒や冷えがある、脈が弱いなどが挙げられます。これはイメージとしては身体の中に陽が減ってしまっている状態なので、陽を補するような治療を行います。

 

陽症

反対に陽症というのは生体反応が強く、増強している状態です。顔面紅潮や炎症、充血、発熱、脈が速いなどです。一番イメージしやすいのは、鍋に少ない水しか入れていないのに、強火で熱している状態ですね。火が強すぎるので、鍋の中はすぐに沸騰して水がどんどん無くなってしまいます。その結果、陰が身体に少なくなり、熱が発生するというようなものです。

 

物事を相対的に見るところが面白い

陰陽論というのは、相対的に物事を見るところが面白いと僕は思います。

 

人間関係でも、誰に対しても強気(陽)でいられる人というのはほとんどいないですよね。部下に対しては強気でも、上司に対しては弱いとか、家に帰ったら弱いというような人が多いんじゃないかと思います。逆に外に出れば弱いけど、家に帰れば強いというような人もいるかもしれません。

 

そうやって陰陽のバランスを取っていると考えると、何となく視野が広くなるような気がしました。僕も陰陽のバランスということで、柔軟に物事を捉えていければと思います。

 

それでは、また。