バンブルビー通信

独学で英語を習得した勉強法を書いています ときどきドイツ語

最も記憶に残っている上司の言葉 「別にいいんじゃね?」


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僕が社会人になり、最初に担当した業務は海外と協働して行うプロジェクトでした。

 

そこで、シンガポールの取引先と協力をして業務を進めていくわけですが、もともとが特殊な案件だったため、ある意味会社のお荷物的な部署になっていました。最初は国際営業のような名前がカッコいいと思っていましたが、内情はそうでもありませんでしたね。

 

社会人になりたてで、あまりコスト意識がなかった僕は、取引先からの要望を基本的には引き受けてしまっていました。その取引先の人と仲良かったということもあり、あまり深く考えていませんでした。

 

部署には先輩がいましたが、その先輩たちも言われたことは何でもこなそうとする姿勢だったので、僕はこれが当たり前だと思っていたのですが、その現状を変えるためか何なのか、新たに上司が配属されました。

 

その上司の言葉が、今でも印象に残っています。

 

「別にいいんじゃね? 殺されるわけじゃねぇんだしさ」

それまでの僕たちの部署は、先輩たちの上はいきなり部長という感じで、その上でまとめる係長や課長がいませんでした。そのため、ある意味無法地帯だったわけですが、そこにやってきたのが件の課長です。

 

僕がいつものように、取引先からお願いされていた雑用を文句も言わずにこなしていたところ、課長からなぜそんなことをしているのかと訊かれました。そこで、取引先の要求に応えられるのが出来る社会人だと思っていた僕は、そのように課長に伝えました。

 

すると、課長からは「その分のお金はもらえるの?」と。正直コスト意識が全くなかった僕は、すぐに返答ができませんでした。そこから課長は取引先に作業の請求ができるか、もしくは作業をやらないかの二択を提示しました。

 

僕はそれがとても不満でしたが、上司の意向でしたし、そもそも会社は利益を上げるために存在しているので、仕方がないのかなと納得をしました。それからしばらくして、課長はどんどんと業務に切り込んでくるようになりました。

 

その当時、僕が担当していたプロジェクトの約束は「当日中にデータを報告する」というのが含まれていました。そのデータが報告できるようになるのは、平均して夜の9時から10時くらいだったので、報告をして終わると11時とか12時くらいになってしまっていました。

 

僕も毎日残業でうんざりしていましたが、契約書で定められている以上、仕方ないと自分に言い聞かせていました。それがある日、トラブルでデータの処理が遅れそうになった時、上司は「今日は報告しないで帰ろう」と言い出しました。

 

そこで、僕は契約書で当日報告が約束されているので、報告をしたいと訴えましたが、上司に却下されました。そこで言われたのが、見出しの言葉です。

 

「別にいいんじゃね? 殺されるわけじゃねぇんだしさ」

 

その時はとてもやるせない気持ちになり、世の中の不条理を感じましたが、社会人経験を経た今となっては、逆にこの言葉が分かるようになりました。

 

会社にお金をだしてもらっているということ

結局、会社員として働くということは、会社からお金を出してもらって働いているんですよね。

 

別の会社に転職した今、やはりお客さんから色々な要求やお願いをされますが、そこでも作業に費やした時間で請求を上げています。それが本来当然の形であって、以前の僕にはその当たり前の感覚が無かったんだと今になってみれば分かります。

 

もちろん、最初から取引先やお客様のお願いを無視するというわけではないんですが、会社員として働くからには利益とかコストという考え方をしなくてはいけないんだなと。

 

色々なことに対して、力が抜ける言葉

会社やお金に絡んだ話だけではなく、この言葉は色々なところで使うようになってしまいました。誰かに言う訳じゃありませんが、トラブルになりそうで焦った時なんかに、「殺されるわけじゃないか」というように自分をなだめています。(本当に殺されるようなことをしてしまった場合は、その限りじゃありませんが)

 

今までは「こうすべきだ!」という考え方が強くありましたが、上司の言葉のお陰で、適度に力が抜けるようになったと思います。これからも、心が焦ってしまいそうになった時には、「別にいいんじゃね?」と自分に言い聞かせていきたいと思います。

 

それでは、また。

photo by Pete Reed