バンブルビー通信

独学で英語を習得した勉強法を書いています ときどきドイツ語

損して得とれ かけ蕎麦で「ネギ抜き」と頼んだ友人と”かき揚げ”をサービスしてくれたおばちゃん


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小学校時代、好き嫌いがあるのを羨ましいと感じていたことがありました。

 

ダントツで人気が無かったのはシイタケで、他にはグリーンピースやピーマンといった王道が並びます。僕も好き嫌いが全く無かったわけではありませんが、嫌いなのがウナギやアナゴ、肉の脂身というように普通の給食では出てくることが無い類のものだったので、あまり好き嫌いをアピールすることができませんでした。

 

同じ野球チームのキャッチャーをしていたガタイのいい男子は強面で、クラスでは組長なんて呼ばれていたくせに、給食でシイタケが出てくると急に弱々しくなるというギャップが羨ましかったですね。中学校になるとあまり好き嫌いの話も出なくなり、高校生となりました。

 

そこで以前に記事を書いたように友人と北海道旅行へ行ったのですが、空港での食事の際に、耳を疑うような言葉を聞きました。

 

かけ蕎麦で「ネギ抜き」と頼んだ友人

出発までまだ時間があったので、空港で軽く食事をしようと思った僕たちは、駅のホームに入っているような蕎麦屋を見つけました。初めてのバイトで貯めたお金での旅行だったので、出発前にお金を使いたくなかった僕たちは、無難にかけ蕎麦を注文しました。

 

券売機でチケットを買い、それをおばちゃんに渡す時、友人はこう言いました。

 

「ネギ抜きでお願いします」

 

その言葉を聞いた時、僕は愕然としました。かけ蕎麦からネギを抜いたら、ただの蕎麦とめんつゆだけになるわけです。

 

個人的にはネギは絶対に欠かせない薬味だったので、それをさらっと抜こうとしている友人が信じられませんでした。「コイツの分のネギ、こっちに入れてください」と頼む機転も勇気もなく、僕と友人はその後の大半をネギの是非について語ることとなりました。

 

それから数年が経ち、また駅のホームにある立ち食い蕎麦屋に入った時のことです。今度は店員のおばちゃんに驚かされることになりました。

 

”かき揚げ”をサービスしてくれておばちゃん

そこのお店も事前に券売機でチケットを買うタイプです。僕はすでに働いていたので、ちょっとリッチに山菜とろろ蕎麦を注文し、友人はまたもやかけ蕎麦を頼みました。

 

「ネギ抜きで」と注文をする友人に対し「キミは相変わらずだな」なんて会話をしていると、おばちゃんが山菜とろろ蕎麦と一緒にかき揚げ蕎麦を持ってきました。僕と友人が困惑した表情をしていると、おばちゃんは「蕎麦だけじゃ可哀そうだからサービス」と言いました。

 

ネギを抜いてかき揚げをサービスしてくれるなんて、利益とか採算を度外視しているんだろうなと思いましたが、その時のおかげで、僕たちはすっかりとそのおばちゃんのファンになってしまいました。

 

損して得とれの精神

うちは自営業をしていたので、よく「損して得とれ」という言葉を聞いていました。お客さんに対しては一過性的には損に見えることでも、最終的には得になることがあるというものでした。

 

これは会社とかでもクレーマーほど太いお客様になるから誠意を持って対応した方がいいと言われているようなことと同じかもしれません。おばちゃんがかけ蕎麦の値段でかき揚げを提供したことは、一過性に見ればもちろんマイナスになりますが、それによって僕たちがリピーターになってしまったので、長い目で見れば得になったんだと思います。

 

もちろん、かき揚げをサービスしてくれたのはその時だけで、それ以降は友人もかけ蕎麦以外を頼むようになりました。おばちゃんは計算してそういうサービスをしたわけではなく、結果として僕たちがリピーターになったというだけですが、損して得とれというのは本当にあるんだという実体験になりましたね。

 

見返りとか損得を考えて行動してしまうことが多いですが、やっぱり最終的には損得を考えないで行動出来るようになれたらと思いました。僕も「かけ蕎麦をネギ抜き」と頼んで、何かサービスをしてくれる店があるか試してみたい気もしますが、ネギ好きとしてはネギの入っていない蕎麦は拷問に近いのでやめておきます。

 

それでは、また。